ハロウィンの仮面を手作りする 型紙の起こし方と厚紙で作るコツの写真

ハロウィンの仮面を手作りする 型紙の起こし方と厚紙で作るコツ

ハロウィンの仮面は、厚めの画用紙かケント紙とゴムひもがあれば手作りできます。型紙も探す必要はありません。目の間隔、顔の幅、鼻の付け根から顎までの高さの三つを測れば、自分の顔に合う型紙を起こせます。

形を作ること自体は、それほど難しくありません。つまずきやすいのは、着けてからです。目の穴が小さいと足元の段差が見えず、顔を覆うほど息がこもります。夜の人混みを歩くハロウィンでは、ここを外すと仮面がただの重荷になります。

最初に決めるのは、顔のどこまでを隠すかです。目元だけか、顔全体か。それによって紙の大きさも、型紙の起こし方も変わります。

目元だけの仮面と顔全体の仮面はどう違うか

目元だけの仮面は、目の周りと眉間を覆う小さな仮面です。顔の半分以上が見えるので、表情や声が相手に伝わります。

顔全体の仮面は、額から顎までを覆います。キャラクターや怪物の顔になりきれる一方で、紙で作るには顔の丸みをどう出すかという問題が加わります。違いを表にまとめます。

比べる点 目元だけの仮面 顔全体の仮面
覆う範囲 目の周りと眉間 額から顎まで
紙の大きさ A4の半分で足りる A4かそれ以上
立体にする手間 軽く反らせるだけ 切り込みやパーツ分けで丸みを作る
視界 広い 目の穴の大きさ次第で狭くなる
呼吸 気にならない 鼻と口の前に穴が要る

初めて作るなら、目元だけの仮面から始めるのが確実です。型紙を一度起こしておけば、同じ寸法を顔全体の仮面にも流用できます。

型紙は顔の寸法から起こせる

型紙に必要な数字は多くありません。目安として、産業技術総合研究所が公開している「AIST人体寸法データベース1991-92」で、18〜29歳の日本人の平均を見ておきます。左右の瞳の中心の間隔は平均で男性61.9mm、女性59.5mm、左右の目尻の間隔は男性93.6mm、女性89.2mmでした。頬骨のあたりの顔の幅は男性146.5mm、女性139.0mm、鼻の付け根から顎先までは男性123.9mm、女性115.3mmです。

とはいえ、平均から外れる人はいくらでもいます。子どもの顔はもっと小さいので、なおさらです。鏡の前で定規を目の下に水平に当て、瞳と瞳の間、目尻と目尻の間を自分で読み取るのがいちばん確実です。

  1. コピー用紙を縦に二つ折りにします。折り目が顔の中心線になります。
  2. 折り目から、瞳の間隔の半分(大人なら3cm前後)の位置に、目の穴の中心の印を付けます。
  3. その印を中心に、横長の目の穴を描きます。幅3.5〜4cm、高さ2〜2.5cmが目安です。目尻側を広めにとると、横が見やすくなります。
  4. 仮面の外形を片側だけ描きます。目元の仮面なら、目の穴の上下に2〜3cmの幅を残し、全体の横幅は顔の幅より少し狭い13〜15cmに収めます。
  5. 鼻の付け根が当たる下辺の中央を、山形に少し切り欠きます。
  6. 折ったまま切り抜いて開けば、左右対称の型紙ができます。
  7. 顔に当てて鏡を見ます。目の穴が瞳の真正面に来ているか、鼻に食い込んでいないかを確かめ、ずれていれば型紙の段階で直します。

コピー用紙の試作は数分で作り直せますが、厚紙に写して色を塗ったあとではそうはいきません。目の穴の位置のずれは、たいていこの段階でしか気付けません。

目元の仮面の型紙。大人用(横幅14cm)と子ども用(大人用の85%)の2つ、10cmの確認線付き
印刷してそのまま使える目元の仮面の型紙(大人用・子ども用)。PDFは記事内のリンクからダウンロードできます

型紙はA4で印刷できます。印刷するときは「実際のサイズ(100%)」を選び、10cmの目盛りが10cmになっているか定規で確かめてください。

目元の仮面の型紙(大人用・子ども用/A4・PDF)顔全体の仮面の型紙(本体+鼻パーツ/A4・2ページ・PDF)

厚紙で目元の仮面を作る手順

材料は次のとおりです。

  • 厚めの画用紙かケント紙(A4)
  • 型紙用のコピー用紙
  • はさみ、カッター、穴あけパンチ
  • 平ゴム(幅5〜6mm)か丸ゴム
  • セロハンテープか布テープ
  • 絵の具やマーカー、羽根やスパンコールなどの飾り
  1. 型紙を厚紙に写し、外形をはさみで切ります。目の穴はカッターで切り抜き、角は丸く整えます。尖った角が残ると、着けたときに目の近くに当たります。
  2. 仮面を両手で持ち、中央を軸に指でしごくように軽く反らせます。顔のカーブに沿うと、横からの隙間が減って安定します。
  3. 表面に色を塗り、飾りを貼ります。水気の多い絵の具は紙を波打たせるので、薄く塗って一度乾かしてから重ねます。肌に触れる裏側には塗りません。
  4. 左右の端から1cmほど内側、目の穴と同じ高さに、パンチで穴を開けます。先に裏からテープを貼っておくと、ゴムに引っぱられて穴が裂けるのを防げます。
  5. ゴムを片方の穴に通して結びます。仮面を顔に当てたままもう片方の端を頭の後ろに回し、きつすぎない長さを決めてから結びます。
  6. 飾りの重さが片側に寄っていないか確かめます。重い飾りは仮面の上辺に寄せると、着けたときに仮面が下がりにくくなります。

顔全体の仮面を紙で立体にするには

紙は、曲げることはできても、球のような面にはなりません。紙の模型づくりでは、作りたい曲面を、紙を曲げるだけで作れる面に置き換えて近づけます。顔全体の仮面も同じで、切り込みを入れて重ねるか、パーツを分けて貼り合わせるかのどちらかで丸みを作ります。

顔全体の仮面の型紙。横幅17cm・高さ20cmの外形に、4本の切り込みと重ねしろ、目・口・息の穴、ゴム穴を示したもの
顔全体の仮面の型紙(本体)。鼻パーツは2ページ目に入っています
  1. 外形は、横幅を顔の幅より2〜3cm広く、高さを額の上から顎先までにとります。
  2. 上辺の左右と下辺の左右に、縁から中心に向かって3〜4cmの切り込みを入れます。
  3. 切り込みの両側を1cmほど重ねて貼ります。額と顎が手前に曲がり、顔を包む形になります。重ねる幅を増やすほど丸みが強くなります。
  4. 鼻は別のパーツにします。細長い三角形を縦に谷折りし、のりしろを付けて顔の中心に立てて貼ります。
  5. 目の穴を開け、鼻の穴の前と口の前にも穴を開けます。口の穴は幅3cmほどあれば息がこもりません。
  6. ゴムは目の高さに一本付けます。仮面が大きく前に傾くなら、額の上の縁にもう一本付け、頭のてっぺん側に回します。

着けたときの視界と呼吸をどう確保するか

顔全体を覆う仮面は、どう作っても素顔より視界が狭くなります。仮面を着けて歩くなら、目の穴を見た目より大きく開けておくのが現実的な対策です。

広げる方向にもこつがあります。瞳の正面は小さな穴でも前は見えますが、段差や人の足元が見えるのは目の穴の下側です。目の穴は下と目尻側に広げ、着けたまま足元を見下ろして確かめます。

顔全体の仮面では、息で紙の内側が湿ります。湿った紙はふやけて形が崩れ、肌にも張り付きます。鼻の下の部分を顔から少し浮かせる形にすると、空気が抜けて湿りにくくなります。

肌への影響も見ておきます。消費者庁は2018年、ハロウィン仮装用のアイマスクを着けた子ども2人の目の周りに発しんが出た事例を紹介し、注意を呼びかけました。手作りの場合も、塗料や接着剤が十分に乾いてから着け、肌に当たる裏側にはガーゼやフェルトを貼っておくと安心です。

組み立て式の紙工作キットという選択肢

型紙から自分で起こすと、顔の丸みをどう分割するかで何度も試作することになります。完成度を優先したいなら、顔の曲面をあらかじめ多面体に分割して設計した、組み立て式の紙工作キットを使う方法もあります。当店でも紙工作の仮面キットを扱っています。部品を切り出して貼り合わせる作業はこの記事の手順と共通なので、型紙作りで苦労した人ほど組み立ての勘所がつかみやすいはずです。

動画で見る:3つの材料で作るハロウィンの仮面(けんぼーネット)

よくある質問

型紙がなくてもハロウィンの仮面は作れますか

作れます。コピー用紙を二つ折りにして、瞳の間隔の半分の位置に目の穴を描き、片側の外形だけを描いて切り抜けば、左右対称の型紙になります。一度顔に当てて確かめてから厚紙に写してください。

どんな紙を使えばいいですか

厚めの画用紙かケント紙が扱いやすいです。薄い画用紙は、ゴムに引っぱられて端が折れやすくなります。目元だけの仮面なら、工作用の厚紙でも作れます。

ゴムが耳や頭に食い込んで痛くなります

丸ゴムより幅のある平ゴムに替えると、力が分散されて痛みが減ります。ゴムを耳にかけず、耳の上を通して頭の後ろに回すのも効果があります。

子どもに着けさせるときの注意はありますか

走り回る場面なら、顔を覆う仮面より、おでこにバンドで付けるお面が向いています。視界が遮られず、足元まで見えるからです。顔に着ける仮面なら、目の穴を大きめにして、歩き回る場面では頭の上に上げる使い方にします。

仮面屋おもての店内

仮面屋おもてで実物を見る

紙工作(ペーパークラフト)の仮面キットも扱っています。店頭の面はすべて試着でき、着けたまま写真を撮っていただいても構いません。

  • 場所 東京都墨田区京島3-20-5(キラキラ橘商店街)/京成曳舟駅から徒歩(道順)
  • 営業 土日のみ 13:00〜18:00
  • 通販 遠方の方は国内向けオンラインストアから

参考にした資料